整形外科
医師のご案内
氏名 | 役職 | 専門医・資格など |
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鈴木 康司 (すずき こうじ) |
部長 | 日本リハビリテーション医学会 専門医/指導医 日本整形外科学会 専門医 |
萩尾 慎二 (はぎお しんじ) |
部長 |
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猪野又 慶 (いのまた けい) |
医師 | |
岡本 将希 (おかもと まさき) |
医師 | |
小宮 悠史 (こみや ゆうじ) |
医師 |
整形外科について
整形外科のご紹介
整形外科は外傷(骨折、脱臼、捻挫など)と運動器疾患(腰痛、関節痛など)を診る診療科です。現在5名の医師が診療に当たっており、うち2名が整形外科専門医です。鈴木部長が成人股関節疾患(変形性関節症、大腿骨頭壊死など)を木村科長が上肢疾患(手外科疾患、肘疾患など)を中心に診療を行っています。外傷に関しては全ての医師で協力して診療を行い、例年、400-600件の手術を行っています。また鈴木部長はリハビリテーション科部長も兼任しており、リハビリスタッフとの連携で早期退院、早期社会復帰を目標に治療を行っています。
股関節
1994年から股関節専門医が勤務しており、年間約30例の人工股関節置換術(人工骨頭置換術を含めると年間約70例)を施行しています。低侵襲による手術は2001年から導入しています。当院では手術されたかたが約600名います。
これまでの人工股関節の手術をされたかたの平均年齢は64歳です。80歳以上の高齢の方も50名以上の手術経験があります。
現在、人工股関節は主にセメントを使わないかたが95%、セメントを使うかたが5%程度の割合です。骨の形にあわせて、最も適するタイプを選択しています。手術時の出血対策として、ほとんどの症例で、通常は1回(400ml)の自己血貯血(献血で貯血するのと同じ量)で対処しております。
人工股関節の手術合併症で注意すべきは脱臼、感染、エコノミークラス症候群です。
脱臼率は数%です。急性期の感染により再手術例はありません。エコノミークラス症候群で肺梗塞を発症されたかたは1例です。
手術後の平均的な経過は手術翌日に歩く練習(リハビリ)がはじまります。10日程度で杖での歩行に移行し、入院期間は手術後3週間を目標にしています。3週間に設定している理由は、術後感染の経過をみること術後の貧血のピークは手術後2週程度であること、この手術の重篤な合併症である、いわゆる“エコノミークラス症候群”の経過をみるためです。ご希望あれば10日程度で退院される方もいらっしゃいます。退院後に通院でのリハビリを継続される方もいます。
退院後の医師の診察は退院後約1ヶ月で受診して頂き、その後は最初の1年間は3ヶ月おきに定期健診して頂き、手術後1年経過すると安定してきますので、年に1-2回のフォローアップとなります。
絞扼性神経障害 ~手のしびれについて~
手が痺れる理由はいくつかあります。 脳や頸椎が原因となることもありますが肘や手で神経が圧迫されて症状が出る場合もあります。その場合は痺れる部分に決まりがあって、母指から環指までは痺れるけど、小指は大丈夫だったり、その逆で環指小指は痺れるけど、他の指は大丈夫だったりします。 また、手指の細かい作業(例えば ボタンかけ 箸、書字など)がやりづらくなることがあります。
上記のような症状の場合、神経の圧迫を解除すれば症状が改善する場合があります。
手首の部分で、正中神経が圧迫されて発症します。 主に母指~環指まで痺れ、朝が特に症状が強いことが多いです。女性に多いのも特徴です。症状が進行すると母指球筋(母指の付け根の筋肉)が委縮して、物をつまむのが困難になります。15分程度の手術で神経の圧迫を解除すると症状は改善します
肘の内側で尺骨神経が圧迫されて発症します。主に環指小指が痺れます。男性に多いのも特徴です。症状が進行すると骨間筋(手の甲側の筋肉)などが麻痺し、ものをつまんだり、握力が落ちたり、じゃんけんのパーが上手くできなくなったりします。症状が悪化しすぎると手術しても完全な回復が得られないこともあり、早期診断早期治療が大事な疾患です。手術は神経圧迫の原因となっている肘の部分の骨を削ったり、神経の走行を変えることで圧迫を解除し症状を改善させます。
手関節、指関節疾患 ~手首や指を使った際の痛み~
手首や指を使った際に痛みがでることがありませんか?
痛みの原因は腱鞘炎であったり、関節の変形であったり、靭帯の損傷であったりと様々です。まずは正確に診断を行い、適切な治療を行うことが肝心です。
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母指の付け根の部分の痛みで、進行すると見た目も変形してきます。 原因は関節の変形によるものです。 最初は瓶のふたを時のような力を入れる動作で痛みを自覚し徐々に軽作業でも痛くなります。 初期の場合は安静固定をするだけで、症状は軽くなりますが、痛みが強い場合、関節注射や装具療法を行います、さらに仕事や日常生活に支障をきたすようなケースでは手術療法を行うこともあります。 |
腱鞘炎はその名の通り、腱鞘でおこります。 主におこる場所としては手関節の母指側(ドゥケルバン病)と指の付け根(ばね指)の2か所です。
腱鞘炎は手や指を酷使する人がなるものだと思われていますが、決してそんなことはありません。特に女性は誰でもなりうる病気です。
ばね指は指を曲げるとばねのようにカックンとなったり、指の第2関節(PIP関節)が伸びなくなったりします。
いずれも、注射を行うことで、症状は改善します。ただし再発を繰り返す場合には手術を行うこともありますが、10分程度の日帰り手術です。
指の第1関節が複数痛くなって、腫れて太くなる疾患です。
中高年の女性に多く発症し、リウマチを心配して受診される方が多いですが、
指の変形性関節症です。
多くの方は変形は改善しませんが、痛みは落ち着きます。ただし中には痛みが長く続く方がおり、その場合は手術療法を考慮します。