リハビリテーション部
パーキンソン病に対する運動療法「LSVT BIG」の紹介
当院で従来行っていたパーキンソン病に対する運動療法である「LSVT BIG」と、2021年から新たにパーキンソン病の音声療法である「LSVT LOUD」が実施できるようになりました。
「LSVT LOUD」はパーキンソン病の発話明瞭改善目的で開発され、薬と同等のレベル1のエビデンスが証明されています。「LSVT BIG」は「LSVT LOUD」の概念を基本としております。 ともにHoehn-Yahr1-3のパーキンソン病の方に有効性を示す報告が多数あります。 LSVTBIGは運動機能低下(動作の大きさの低下)、動作緩徐(動作の遅さ)をターゲットにしております。動作の大きさのみに的を絞り、集中的な高い努力を促す事で正常な大きさで動くことを体験していきます。 さらに日常生活の具体的な動作場面も想定して練習するとこで、新しく身につけた大きな動作を日常生活でも自然に行えるようにしていきます。 LSVTLOUDは声の大きさをターゲットにしております。大きな声で、発声発語器官全般を鍛えることができます。 パーキンソン病で小さくなった声を、高い努力を要する訓練と、自主練習により、日常生活において明瞭で大きな声を自然と出せるよう促していきます。
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LSVT BIGプログラム
- LSVT BIG、LSVT LOUDの認定を受けたセラピストとの個人練習になります。
- 1週間に4日間の治療を4週間実施します(全16回の治療)
- 1回の練習は60分(3単位)
- 毎日自宅で効果持続のための課題と宿題を行います。 (内容は担当セラピストが毎回作成します)
※「LSVT BIG」、「LSVT LOUD」に興味のある方は、診察の際に主治医に相談をお願い致します。
※上記の内容で何かありましたら、リハビリテーション部 箱守までお声をおかけください。