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小児外科 - JAとりで総合医療センター|質の高い地域医療・救急医療を提供します

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診療・部門について

医師のご案内

氏名役職専門医・資格など

小野 健太郎

(おの けんたろう)

科長

日本外科学会 専門医
日本小児外科学会 専門医 

田中 保成

(たなか やすなり)
医師

 

小児外科について

小児外科のご紹介

一般外来

 診療は9時に開始しています。紹介状をお持ちの方と予約の方を優先的に診療します。なお、電話で予約を受付けていますが、受診当日の外来は予約できかねます。(電話受付時間:午後3時半~5時 0297-74-5551(代表)⇒「小児科外来」に転送してもらって下さい)。あらかじめ他の医療機関を受診されている方は必ず出された薬がわかるもの(お薬手帳など)をお持ち下さい。

鼡径(そけい)ヘルニア

鼡径(そけい)ヘルニアとは足の付け根の部分が膨れる病気です。脱腸(だっちょう)とも呼ばれています。
お母さんのお腹の中にいる間、実は男の子の精巣は、背中の近くにあります。背中からお腹を通るように徐々に下へ降りてきて、生まれる前までには陰嚢(いんのう)の中に収まるようになっています。通常は精巣が陰嚢に収まると、陰嚢の通り道も自然に閉鎖します。この通り道の閉鎖が不完全で、その通り道に腸や脂肪などのお腹の中の臓器が飛び出てきてしまった状態が鼡径ヘルニアです。精巣は男の子にしかありませんが、通り道の名残は女の子にもあるため、女の子にも鼡径ヘルニアは発生します。女の子の場合は卵管や卵巣が飛び出してしまうこともあります。
飛び出した臓器は押せば容易に戻ることもありますが、手で押しても元に戻らない場合には緊急手術が必要となる場合があります。また、一旦は押し戻せても再び臓器が飛び出す可能性があります。生後1歳頃までは自然に閉鎖する可能性もありますが、原則は手術が必要です。

 

陰嚢(いんのう)水腫、Nuck(ヌック)管水腫

基本的には鼡径ヘルニアと同様の病気ですが、腸管などの臓器が飛び出すのではなく、お腹の中の水分が不完全な通り道を通って陰嚢にたまってしまった状態が陰嚢水腫です。女の子に陰嚢はありませんが、やはり同様に陰部に水が溜まってしまうことがあり、Nuck管水腫と呼ばれています。陰嚢水腫、Nuck管水腫も原則手術が必要な病気です。

 

臍(へそ)ヘルニア

いわゆる「でべそ」です。お臍は生後3~6カ月ごろが最も大きくなり、その後は次第に自然に小さくなってくるといわれています。これはお臍が、赤ちゃんとお母さんをつないでいた臍帯(さいたい)の名残であるからです。生まれた後には臍帯は不要となるため、徐々に筋肉や皮膚で補強されながらお臍の形になり、臍帯の通り道は閉鎖されます。この閉鎖が不十分なためにお臍が出っ張ってくるのが臍ヘルニアです。多くの場合は2歳までに自然に閉鎖しますが、当科では絆創膏や皮膚被覆材などによる圧迫治療を行うこともあります。また、2~3歳までに閉鎖しなかった場合や余った皮膚がだぶついている場合などは整容面などの観点から手術を行うこともあります。

 

停留精巣・遊走精巣

お母さんのお腹の中にいる間、実は男の子の精巣は、背中の近くにあります。背中からお腹を通るように徐々に下へ降りてきて、生まれる前までには陰嚢(いんのう)の中に収まるようになっています。精巣は一旦陰嚢内に収まると陰嚢の一番低い位置に固定されて、その後は大きく位置が変わらないようになっています。
停留精巣は精巣の下降が不十分で、精巣がお腹の中や鼠径(そけい)部にある状態です。また、しっかり下に降りてきていても陰嚢内での固定が不十分で、陰嚢内だけでなく鼠径部やお腹の中まで上がってしまう状態を遊走精巣と呼びます。
精巣は高温に弱いため、体温程度(37℃)の熱でも精巣に悪影響を及ぼします。そのままの位置で放っておくと将来的に不妊の原因となったり、悪性腫瘍に変化したりする可能性があるため、停留精巣や遊走精巣がある場合には、精巣をしっかりと陰嚢内に降ろして固定する手術が必要となります。


その他、小児にみられる下記の疾患も当科の主な対象疾患です。

  • 包茎
  • 肛門のまわりに膿がたまる
  • 便秘
  • 臍から膿や液体が出る

症状にお心当たりがある場合には、診察いたしますので当科外来をご予約ください。

開業医の先生方へ

医療機関の先生方からご紹介によるご予約は、下記の電話番号でお受けいたします(電話番号の間違いには十分お気を付けください)。
なお、来院時に紹介状(診療情報提供書)を持参するようお願いいたします。

 

当院では生後3カ月以下の新生児を対象に、潜在性二分脊椎のスクリーニングのため外来にて脊髄エコーを施行しております。

臀部に深いdimpleがある、臀裂が非対称、毛が生えている、などの症状がある場合、是非当院まで御紹介下さい。

(エコーで所見がある場合はMRIでの追加検査が必要となります)

もちろん、上記症状が無い場合であってもご両親のご希望があれば検査を施行致しますのでお気軽にご紹介下さい。

 

ヘルニアはエコーで診断しております。水腫、ヘルニアの鑑別は不要ですので鼠蹊部の膨隆が見られた患者様はいつでも御紹介下さい。

なお当科では土日、夜間に関わらず以下の疑いのある患者様は常に受け入れております。疑いの段階で構いませんので夜間の場合は救急外来受付までご連絡頂けると幸いです。

  • 急性虫垂炎
  • 精巣捻転
  • 異物誤飲(特にリチウムコイン電池)
  • イレウス


地域医療連携室(医療機関専用)(平日9:00~17:00)

  TEL:0297-74-5551 (内線)1396

  FAX(直通)0120-720-078
  詳しくは http://www.toride-medical.or.jp/institution/renkei.html

 

予約センター(患者さまにご予約していただく場合)

  電話:0297-74-551(代表) に電話し「小児科外来」へ(平日15:30~17:00)

  小児外科外来は月曜日と木曜日ともに午後(14:00~16:00)となります。

 

診療統計

手術件数

 緊急手術

2021年度

2022年度
急性虫垂炎

19

7
急性陰嚢症 5 4
異物誤飲 2  
肥厚性幽門狭窄症 2  
頚部膿瘍ドレナージ   3
その他 3  
緊急手術 件数 32 14
予定手術

2021年度

2022年度
鼠径ヘルニア・陰嚢水腫 18 34
停留精巣 6 15
包茎 7 1
臍ヘルニア 5 4
待機的虫垂切除 2 4
舌小帯形短縮症   1
その他 4 2
予定手術 件数 41 61

検査件数

  2021年度
超音波検査 333
核医学検査 1
MRI 3